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儀礼文化の豆知識①

更新日:2023年6月6日

新盆とは

一年に一度、亡くなった人の霊が家に戻って来ることをお盆(盂蘭盆会・

うらぼんえ)と言われています。宗派によって色々ですが、各家では、

精霊棚(盆棚)を作り迎え火をたいて、お迎えするのが慣わしです。

又、その年に亡くなった人が初めて迎えるお盆の事を新盆(にいぼん・

あらぼん)、初盆(はつぼん)といい、特に丁寧に供養をします。

法要は自宅もしくは寺院での合同供養でお経を上げて供養してもらいます。

旧暦の7月15日を中心に先祖供養の儀式で、お正月と同じく重要な行事の

一つとされています。先祖の霊があの世から戻ってきて、又、天に帰って

いくという日本古来の信仰と仏教が結びついたものです。

※四十九日忌の忌明け前に、お盆を迎える場合、新盆は翌年になります。


精霊棚は盆棚とも言われ、位牌を安置しお供えする棚です。

お供えするものできゅうりで作った馬となすびで作った牛がありますが、

これは先祖の霊が馬に乗って一刻も早くこの世に帰り、戻る時は牛に

乗ってゆっくり戻っていただこうという願いが込められています。




お盆の時期

お盆の時期は地方によって異なりますが、7月または8月の13日から4日間

に行われます。

13日の夕刻、家の間口や玄関で素焼きの烙にオガラを折ってつみ重ね、

火をつけてもやしその場で合掌します。これを迎え火といい、オガラを

燃やしたその煙によって先祖の精霊が家に戻ってくると言われています。

16日はお盆の間一緒にすごした先祖の精霊を、オガラをつみ重ねて送り火

を焚いて帰りを見守ります。

※宗旨や地方によって異なります。


新盆提灯の贈り方

新盆を迎える家でととのえたり、親戚や知人からお盆の前に贈られたり

します。盆提灯は先方の家紋を入れて一対にして贈るのがもっとも丁寧

ですし、新盆に限り白い提灯が最も多く使われます。尚、提灯を贈る場合

は先方の都合を考えて一週間前には届くようにしましょう。


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